Session 2: 実践 — 業務タスクをエージェントに任せる
セッション概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所要時間 | 120分 |
| 目的 | デスクトップリサーチと提案資料作成をClaude Codeで実践し、効果的な指示の出し方を習得する |
| 前提条件 | Session 0(GitHub体験)・Session 1(Claude Codeインストール・基本操作)を完了済み |
| 参加者の到達目標 | Claude Codeを使ってリサーチと資料作成を自力で行い、指示の改善を繰り返せるようになっている |
事前準備(講師向け)
必要な環境
-
参加者のPC
- Claude Codeがインストール済みで正常に動作すること
- ターミナル(コマンドを入力する黒い画面)が起動できること
- 作業用フォルダが作成済みであること(Session 1で作成済みのはず)
-
講師のPC
- デモ用にClaude Codeが動作する環境
- Web検索機能が使える状態であることを確認(Claude Codeの設定でWeb検索を許可)
- デモ用の作業フォルダを準備:
~/workshop-demo/session-02/
-
配布物
- 参加者向けハンドアウト(participant-handout.md)を印刷またはデジタル配布
リハーサルチェックリスト
- デモで使うリサーチテーマで一度実際にClaude Codeを動かし、出力を確認済み
- Web検索が正常に機能することを確認済み
- ファイルの読み込み指示(「このファイルを参考に」)が動作することを確認済み
- Markdownファイルの出力が正常に行われることを確認済み
- デモ用の成果物サンプルをバックアップとして保存済み(万一動作しない場合に備える)
- プロジェクター/画面共有の動作確認
- Wi-Fi接続の安定性確認
タイムテーブル
1. 前回の振り返り(5分)
講師の発言例:
「前回のSession 1では、自分のPCにClaude Codeをインストールして、 基本的な操作を体験しました。ターミナルでClaude Codeを起動して、 簡単な質問をしたり、CLAUDE.md(プロジェクト設定ファイル)の 役割を学びました。今日はいよいよ、実際の業務に近いタスクに 挑戦します。」
やること:
- 前回の内容を簡潔に振り返る(1-2分)
- ターミナルの起動方法
claudeコマンドでClaude Codeを起動する- CLAUDE.md(AIエージェントへの指示書ファイル)の役割
- 参加者に「前回の後、自分で試してみた方はいますか?」と問いかけ(1-2分)
- 今日のゴールを共有(1分)
講師の発言例:
「今日のゴールは2つです。1つ目は、Claude Codeを使って デスクトップリサーチ——つまり情報収集・整理・レポート作成が できるようになること。2つ目は、そのリサーチ結果をもとに 提案資料のドラフトを作れるようになることです。 そして、これらを通じて『AIエージェントへの効果的な指示の出し方』を 身につけていきます。」
2. デスクトップリサーチ実践(40分)
2-1. デモ: 市場調査レポートの作成(10分)
講師の操作手順:
- ターミナルを開き、作業フォルダに移動する
cd ~/workshop-demo/session-02
- Claude Codeを起動する
claude
- 最初のざっくりした指示(Bad例として見せる):
まず、あえて曖昧な指示を出して結果を見せる。
SaaS市場について調べてレポートを作って
講師の発言例:
「まず、あえてざっくりした指示を出してみます。 『SaaS市場について調べてレポートを作って』。 これでも何か出てきますが、見てみましょう…… どうでしょう、悪くはないですが、何を知りたかったのかが ぼんやりしていますよね。」
- 改善した指示(Good例として見せる):
国内の中小企業向けSaaS市場について調査レポートを作成してください。
## 調査してほしいこと
- 2024年〜2026年の市場規模の推移と今後の予測
- 成長を牽引している分野(会計、人事、マーケティング等)トップ3
- 中小企業がSaaS導入時に抱える課題トップ3
## レポートの条件
- 対象読者: IT部門を持たない中小企業の経営者
- 分量: 2000〜3000字程度
- 形式: Markdownファイルとして保存
- ファイル名: saas-market-report.md
- 調査データには必ず出典(情報の元となるURL等)を明記すること
Webで最新の情報を検索して、信頼できるソースを優先してください。
講師の発言例:
「次に、具体的な指示を出してみます。何を調べるか、 誰が読むか、どのくらいの分量か、どんな形式で保存するか ——これらを明示するだけで、出力の質が大きく変わります。 人間のチームメンバーに依頼するときと同じですね。」
- Claude Codeが作業する様子を見せる
- Web検索(インターネットで情報を調べる機能)を使っている様子を解説
- ファイルが作成される過程を見せる
- 完了後、作成されたファイルの中身を一緒に確認する
講師の発言例:
「今、Claude CodeがWeb検索を使って情報を集めています。 検索して、情報を読み取って、整理して、レポートにまとめる ——この一連の作業を自動でやってくれています。 人間がやると1〜2時間かかるリサーチが、数分で完了します。」
- 出来上がったレポートを確認し、出典のチェック方法を解説する
講師の発言例:
「出来上がったレポートを見てみましょう。ここで大事なのは、 出典——つまり『この情報はどこから来たのか』の確認です。 AIが作った情報には、事実と異なる内容が混じることがあります。 これを『ハルシネーション(もっともらしいが誤った情報の生成)』 と呼びます。重要なデータは、出典のURLを開いて確認する 習慣をつけましょう。」
2-2. 段階的な指示の出し方の解説(5分)
講師の発言例:
「デモで見ていただいたように、指示の出し方には段階があります。 おすすめは『ざっくり→具体的に詰める』というアプローチです。」
スライドまたはホワイトボードで示す内容:
ステップ1: まず大まかな方向性を伝える
「○○について調べて」
ステップ2: 条件を追加する
「○○について、△△の観点で調べて」
ステップ3: 出力の形式と品質基準を指定する
「○○について、△△の観点で調べて、
□□向けのレポートとして2000字でまとめて」
ステップ4: 具体的な制約を加える
「ファイル名は○○.md、出典を明記、
データは2024年以降のものを優先」
「いきなり完璧な指示を書く必要はありません。 まず出してみて、結果を見て、足りないところを追加指示する ——この繰り返しが一番効率的です。」
2-3. ハンズオン: 自分のリサーチテーマで実践(20分)
講師の発言例:
「では、みなさんも実際にやってみましょう。自分の業務に関連する テーマを一つ選んで、Claude Codeにリサーチを依頼してみてください。 テーマが思いつかない方は、ハンドアウトのテンプレートを参考に してください。」
参加者への案内:
- ターミナルを開く
- 作業用フォルダに移動する(
cd ~/workshopなど、Session 1で作成したフォルダ) claudeと入力してClaude Codeを起動する- リサーチの指示を入力する
テーマ例(ハンドアウトにも記載):
| カテゴリ | テーマ例 |
|---|---|
| 営業 | 自社が参入を検討している市場の規模と競合状況 |
| 人事 | リモートワーク制度を導入した企業の成功事例と課題 |
| マーケティング | SNSマーケティングの最新トレンドと効果的な施策 |
| 経営企画 | DX(デジタルトランスフォーメーション)推進の先進企業事例 |
| カスタマーサクセス | SaaS企業のチャーンレート(解約率)改善施策のベストプラクティス |
講師の巡回ポイント:
- 指示が曖昧すぎる参加者には「誰向けの情報ですか?」「何に使いますか?」と問いかけて具体化を促す
- Claude Codeの操作につまづいている参加者は優先的にサポート
- 早く終わった参加者には「出典を確認してみましょう」「追加の質問をしてみましょう」と次のステップを提案
2-4. Web検索結果の活用と出典の確認(5分)
講師の発言例:
「みなさんのリサーチ結果を見てみましょう。出来上がったレポートで、 大事なのは情報の正確性です。3つのポイントを覚えてください。」
ポイント:
-
出典が明記されているか確認する
- URLが記載されていれば、実際にブラウザで開いて確認する
- 出典がない場合は「出典を追加してください」と追加指示する
-
数字やデータを重点的にチェックする
- 市場規模、成長率、ランキングなどの数値は特に要確認
- 「この数字の出典はどこですか?」と聞き直すことも有効
-
ハルシネーション(もっともらしいが誤った情報の生成)を疑う目を持つ
- 「あまりにきれいにまとまりすぎている」場合は要注意
- 存在しない企業名や架空のレポートが含まれることがある
- 重要な判断に使う情報は必ず一次ソース(元の情報源)で確認
3. 提案資料の作成実践(40分)
3-1. デモ: リサーチ結果を基に提案資料を作成(10分)
講師の操作手順:
- 先ほど作成したリサーチレポートが保存されていることを確認する
このフォルダにあるsaas-market-report.mdを確認して、内容を要約してください。
講師の発言例:
「先ほどのリサーチで作成したレポートファイルが保存されています。 Claude Codeは、フォルダ内のファイルを読み込んで活用できます。 『このファイルを参考に』と指示すれば、その内容を踏まえた 成果物を作ってくれます。」
- リサーチ結果を基に提案資料のドラフトを作成する
saas-market-report.md の内容を参考に、以下の提案資料を作成してください。
## 提案資料の概要
- タイトル: 「中小企業向けSaaS導入のご提案」
- 用途: 顧客企業(従業員50名のサービス業)への提案
- 形式: Markdownファイル(proposal-draft.md として保存)
## 含めてほしい内容
1. 表紙(タイトル、提案日、提案元の社名を入れる枠)
2. エグゼクティブサマリー(提案の要点を3行で)
3. 市場背景(リサーチレポートから要点を引用)
4. 提案内容(導入すべきSaaSカテゴリとその理由)
5. 導入ステップ(3ヶ月のスケジュール案)
6. 期待される効果(定量的な数字を含める)
7. 概算費用
8. 次のステップ
## トーン
- ビジネスフォーマル
- 専門用語には括弧書きで説明を添える
- 読者はITに詳しくない経営者
講師の発言例:
「ポイントは『saas-market-report.md の内容を参考に』という 一文です。これだけで、先ほどのリサーチ結果を踏まえた 提案資料を作ってくれます。ファイルを読み込んで参照できるのは、 Claude Codeの大きな強みです。チャットAIだと、いちいち 前回の内容をコピー&ペーストしなければなりませんでした。」
- 完成した提案資料を確認する
講師の発言例:
「出来上がった提案資料を見てみましょう。構成がしっかり しているのがわかりますね。もちろん、これはドラフト—— つまり下書きですから、このまま使うのではなく、 ここから自分の言葉で修正していきます。 大事なのは『ゼロから書く必要がなくなった』ということです。」
- 追加の修正指示を出すデモ
proposal-draft.md の以下の点を修正してください:
- エグゼクティブサマリーをもう少し具体的にしてください(数字を含める)
- 概算費用のセクションに、月額と年額の両方を記載してください
- 全体的に「御社」ではなく「貴社」に統一してください
講師の発言例:
「修正依頼もこのように、具体的に指示すれば対応してくれます。 『もうちょっと良くして』ではなく、『何をどう直すか』を 明確に伝えるのがコツです。」
3-2. ファイルの読み込みと参照の解説(5分)
講師の発言例:
「Claude Codeでファイルを参照する方法をまとめておきます。」
参照方法のパターン:
| 指示の書き方 | 用途 |
|---|---|
○○.md を読んで内容を要約して | ファイルの内容確認 |
○○.md を参考に△△を作成して | 既存ファイルを基に新規作成 |
○○.md と△△.md を比較して違いをまとめて | 複数ファイルの比較 |
このフォルダにあるファイルの一覧を見せて | フォルダ内の確認 |
○○.md の「背景」セクションを書き直して | 既存ファイルの部分修正 |
「Claude Codeは、今いるフォルダ(ディレクトリ)の中にある ファイルを読み書きできます。だから、関連するファイルは 同じフォルダに置いておくと便利です。」
3-3. ハンズオン: 自分の提案資料を作成(20分)
講師の発言例:
「では、先ほどのリサーチ結果を使って、みなさんも提案資料を 作ってみましょう。実際に顧客や上司に提案する場面を想像して、 リアルなテーマで取り組んでみてください。」
参加者への案内:
- 先ほどのリサーチで作成したファイルがあることを確認する
- そのファイルを参考に、提案資料の作成をClaude Codeに依頼する
- できた資料を確認し、修正指示を1回以上出してみる
テーマ例(ハンドアウトにも記載):
| 元のリサーチ | 提案資料のテーマ例 |
|---|---|
| 市場調査 | 新規参入の提案書 |
| 競合分析 | 自社製品の差別化戦略案 |
| トレンド調査 | 社内への新施策提案 |
| 成功事例調査 | 導入提案書 |
講師の巡回ポイント:
- 「リサーチファイルを参考に」という指示を入れ忘れている参加者にアドバイス
- 出力が期待と違う場合は「追加で修正指示を出してみましょう」と促す
- 複数ファイルを作ってしまった場合のフォルダ構成について助言
3-4. Markdownから他のフォーマットへの変換紹介(5分)
講師の発言例:
「Claude Codeが作成するファイルは基本的にMarkdown形式です。 Markdown(マークダウン)というのは、シンプルなテキスト形式の 書き方で、見出しや箇条書きを記号で表現します。 実際の業務ではPowerPointやWord、PDFが必要になりますよね。 いくつかの変換方法を紹介しておきます。」
変換方法の紹介(参考情報として):
| 変換先 | 方法 |
|---|---|
| VSCode等のエディタでMarkdownプレビューからPDF出力 | |
| PowerPoint | Markdownの内容を基にClaude Codeに「スライド構成案を作って」と依頼し、手動でPowerPointに転記 |
| Word | Pandoc(ファイル変換ツール)を使う、またはコピー&ペースト |
| HTML | Claude Codeに「HTMLに変換して」と依頼 |
「今日の段階では、Markdownで作れれば十分です。 フォーマット変換は必要に応じて個別に対応しましょう。 大事なのは、まず『質の良い内容のドラフト』を素早く作ることです。」
4. 効果的な指示の技術(20分)
4-1. Good/Badの指示例比較(8分)
講師の発言例:
「ここまでの実践を通じて、指示の出し方が結果に大きく 影響することを実感されたと思います。ここで、効果的な指示の パターンを整理しましょう。」
例1: リサーチ依頼
| 指示例 | |
|---|---|
| Bad | AI市場について調べて |
| Good | 日本国内のAI市場規模について、2024年〜2026年のデータを調査し、成長率と主要プレイヤーをまとめてください。対象読者は経営会議の参加者で、A4で2ページ程度の分量にしてください。出典を必ず明記してください。 |
なぜGoodが良いのか:
- 「何を」「どの範囲で」「誰向けに」「どのくらいの分量で」「どんな条件で」が明確
- 人間のチームメンバーに依頼するときと同じ
例2: 資料作成依頼
| 指示例 | |
|---|---|
| Bad | 提案書を作って |
| Good | 顧客であるA社(製造業、従業員200名)向けに、クラウド会計ソフト導入の提案書ドラフトを作成してください。先ほど作成した market-research.md を参考データとして使ってください。提案書には、導入メリット、想定スケジュール(3ヶ月)、概算費用を含めてください。ファイル名は proposal-a-company.md としてください。 |
例3: 修正依頼
| 指示例 | |
|---|---|
| Bad | もっと良くして |
| Good | proposal-a-company.md の「導入メリット」セクションに、定量的な効果(作業時間の削減率、コスト削減額の概算)を追加してください。また、「想定スケジュール」を表形式に変更してください。 |
例4: トーンや文体の指定
| 指示例 | |
|---|---|
| Bad | もうちょっとフォーマルに |
| Good | 全体のトーンをビジネスフォーマルに変更してください。具体的には、「です・ます」調に統一し、口語的な表現(「すごく」「ちょっと」等)を避け、「大幅に」「若干」等のフォーマルな表現に置き換えてください。 |
例5: レビュー依頼
| 指示例 | |
|---|---|
| Bad | これチェックして |
| Good | proposal-a-company.md を以下の観点でレビューしてください:(1) 数字やデータに矛盾がないか (2) 論理の流れに飛躍がないか (3) 誤字脱字がないか。問題があれば具体的に指摘して、修正案を提示してください。 |
4-2. コンテキストの与え方(5分)
講師の発言例:
「効果的な指示には、3つの要素を含めると良いです。 『ペルソナ』『目的』『制約』——この3つです。」
3つの要素:
① ペルソナ(誰として振る舞うか)
「あなたはIT業界に精通したビジネスコンサルタントです」
「あなたは中小企業の経営者にわかりやすく説明するアドバイザーです」
② 目的(何のためにやるのか)
「経営会議で使う資料を作るために」
「新規顧客への初回提案に使うために」
③ 制約(守ってほしい条件)
「専門用語には必ず説明を添えて」
「3000字以内で」
「表やグラフの代わりにテキストで比較して」
具体例:
あなたはSaaS業界に詳しいビジネスコンサルタントとして、
経営会議で使う市場分析レポートを作成してください。
読者はIT部門を持たない中小企業の役員です。
専門用語には必ず括弧書きで平易な説明を添えてください。
分量はA4で3ページ程度、データには必ず出典を明記してください。
「この3つを意識するだけで、出力の質は飛躍的に上がります。」
4-3. 反復的改善: 一度で完璧を目指さない(3分)
講師の発言例:
「最後に、一番大事な心構えをお伝えします。 『一度で完璧な指示を書こうとしなくて良い』ということです。」
反復的改善のサイクル:
①ざっくり指示する
↓
②結果を見る
↓
③ 足りない部分を追加指示する
↓
④ 結果を見る
↓
⑤ さらに修正指示する
↓
(納得できるまで繰り返す)
「これは人間のチームメンバーに仕事を依頼するときと まったく同じです。最初に完璧な指示書を書ける人は いません。依頼して、結果を見て、フィードバックして、 また修正する。このサイクルを素早く回すことが重要です。
AIエージェントの良いところは、何度やり直しを頼んでも 嫌な顔をしないことです。遠慮なく修正指示を出してください。」
4-4. CLAUDE.mdにプロジェクト固有の指示を書く(4分)
講師の発言例:
「Session 1でCLAUDE.md——AIエージェントへの指示書ファイル—— について学びましたね。毎回同じような指示を繰り返すのが面倒な場合、 CLAUDE.mdに書いておくと自動的に適用されます。」
デモ:
CLAUDE.mdを以下の内容で作成してください:
# プロジェクト設定
## 基本ルール
- 成果物はすべて日本語で作成する
- ファイルはMarkdown形式で保存する
- ファイル名は「YYYY-MM-DD-内容の概要.md」の形式にする
- 専門用語には必ず括弧書きで平易な説明を添える
- データや事実を記載する場合は、出典(情報源のURL等)を明記する
## 文書スタイル
- トーンはビジネスフォーマル
- 「です・ます」調で統一する
- 対象読者はITに詳しくないビジネスパーソン
## 出力ルール
- レポートは2000〜3000字程度を目安とする
- 見出し、箇条書き、表を効果的に使って読みやすくする
講師の発言例:
「このようにCLAUDE.mdに書いておくと、毎回『日本語で書いて』 『出典をつけて』と言わなくて済みます。よく使う指示は CLAUDE.mdにまとめておくのがおすすめです。」
5. 振り返りと次回予告(15分)
5-1. 成果物の共有(5分)
講師の発言例:
「では、今日作った成果物を少し共有してみましょう。 どなたか、リサーチや提案資料で『これは良くできた』と 思えたものがあれば、見せていただけますか?」
- 2-3名の参加者に成果物を画面共有してもらう
- 良い点をフィードバックする(特に指示の出し方が上手だった点)
5-2. 振り返りディスカッション(5分)
問いかけ:
- 気づき: 「今日の実践を通じて、一番の気づきは何でしたか?」
- 指示のコツ: 「効果的だと感じた指示の出し方はありましたか?」
- 業務適用: 「明日から自分の業務で使えそうなシーンはありますか?」
講師が整理するポイント:
-
リサーチはAIエージェントの得意分野
- 情報収集→整理→レポート化のプロセスを大幅に短縮できる
- ただし、情報の正確性は人間が必ず確認する
-
資料作成は「ゼロ→1」が最大の価値
- 白紙から書き始める苦労がなくなる
- ドラフトをベースに自分の知見を加えていく
-
指示の質 = 成果物の質
- 曖昧な指示 → 曖昧な成果物
- 具体的な指示 → 具体的な成果物
- 反復的に改善するのが最も効率的
5-3. 次回予告(3分)
講師の発言例:
「次回のSession 3では、Git(ファイルの変更履歴を管理するツール)の 基本を学び、チームでの共同作業の方法を身につけます。 今日は個人で作業しましたが、次回からはチームでの コラボレーションに入っていきます。」
宿題(任意):
「もし余力があれば、今日学んだリサーチと資料作成を 自分の実際の業務で試してみてください。 CLAUDE.mdも自分の業務に合わせてカスタマイズしてみると さらに便利になります。」
- Claude Codeで自分の業務に関連するリサーチを1つ実施する
- リサーチ結果を基に、何らかの資料のドラフトを1つ作成する
- CLAUDE.mdに自分の業務で使いそうなルールを2〜3個追加する
5-4. クロージング(2分)
講師の発言例:
「今日で、Claude Codeを使った実践的な業務——リサーチと 資料作成——を体験していただきました。大事なのは、 完璧な指示を一発で書くことではなく、 まず依頼してみて、結果を見て、修正を繰り返すこと。 この感覚を持ち帰っていただければ、今日は大成功です。 お疲れさまでした。」
付録A: トラブルシューティング
| 問題 | 対処法 |
|---|---|
| Claude Codeが起動しない | claude コマンドを正しく入力しているか確認。Session 1の手順でインストールを再確認 |
| Web検索が機能しない | Claude Codeの権限設定を確認。「Web検索を許可しますか?」のプロンプトでYesを選択したか確認 |
| ファイルが保存されない | 作業フォルダが存在するか確認。ファイル名にスペースや特殊文字が含まれていないか確認 |
| 既存ファイルを参照できない | ファイルがClaude Codeを起動したフォルダ内にあるか確認。ファイル名を正確に指定しているか確認 |
| 出力の品質が低い | 指示をより具体的にする。ペルソナ・目的・制約を追加する。一度に全部を求めず段階的に |
| 途中で応答が止まる | しばらく待つ。改善しない場合は Ctrl + C で停止し、Claude Codeを再起動する |
付録B: 講師用チェックリスト(当日)
- デモ用の作業フォルダ(
~/workshop-demo/session-02/)を準備済み - Claude Codeが正常に動作することを確認済み
- Web検索機能の動作を確認済み
- デモシナリオを一通りリハーサル済み
- バックアップ用のサンプル成果物を用意済み
- 参加者向けハンドアウトの印刷/配布準備完了
- プロジェクター/画面共有の動作確認
- Wi-Fi接続の安定性確認